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1.付加価値とは

2月に入り少し時間的に余裕ができたのでブログを開始したいと思います。私の専門領域は一言で言って「技術経営」です。技術経営について私が勉強した本の一つに、日本経済新聞社から出版している“MOT[技術経営]入門(延岡健太郎著)”があります。とっても読みやすくわかりやすいです。これからこの本を読んで自分なりに整理したり意見を少しずつブログに綴りたいと思います。

技術経営とは、製造業のための経営学です。すなわち、製造企業の付加価値の創造を最大化することです。では、製造企業の付加価値とは何でしょうか。

企業は材料などのインプットから、製品などのアウトプットを出します。アウトプットを生み出すために加工などをして材料の価値に別の価値を加えて、新しい価値を生み出します。すなわち、アウトプット(商品など)からインプット(材料など)を差し引いた差が付加価値ですよね。

では、付加価値が高いとはいったいどういう状態でしょうか。参考本にマクドナルドのハンバーガーの例がありました。100円のハンバーガーと130円のチーズバーガーがあったら、どちらの付加価値が高いですか。思わず「チーズバーガーです」と言ってしまいますよね。だって、チーズ分の付加価値が高いと思いますよね。

それって、本当でしょうか。付加価値の定義は、アウトプットからインプットを引いた差でしたよね。そこで、付加価値を具体的に数値で表してみましょう。

まず、100円のハンバーガーの原価は50円とします。付加価値は、100円から50円を差し引いた50円ですね。一方130円のチーズバーガーのチーズを追加した時の原価アップが40円とします。付加価値は、130円からハンバーガーの原価50円とチーズ追加の原価40円を差し引いた40円となります。付加価値額を比較するとハンバーガーが50円、チーズバーガーが40円となり、ハンバーガーの方の付加価値が高くなりましたね。

この例は極端な例ですが、高機能満載の商品づくりをしても顧客ニーズの頭打ちなどで、価格を下げると利益が落ちますよね。すなわち付加価値が下がります。機能そこそこの商品でも顧客ニーズと合致していて価格もそれなりに安ければ、ヒット商品になりますよね。そして決して薄利多売でなく、適正利益を確保できる状態を作り出すことができれば付加価値高くなりますよね。この商品企画が非常に重要ですよね。

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